禅のパスポート

禅語録 無門関no解釈to意訳

禅のパスポート 無門関NO21 「大した値打ちがないので恥ずかしい・・」 

たいして値打ちがないので恥ずかしい限りじゃが、

提唱する以上「素玄曰く」を附けることにする。

それが責任じゃ。高いか安いか・・さらしものじゃ・・(素玄居士)

この禅のパスポートでは、できる限りに、素玄居士の「提唱無門関」の意見のままに、公案の意訳を紹介していきたい・・と思う。若い頃、禅の本を見て「赤肉団上(しゃくにくだんじょう)の一(いち)眞人(しんじん)」とか・・「父母未生(ふぼみしょう)以前(いぜん)、本来(ほんらい)の面目(めんもく)」とか・・難しい漢字漢文の意味さえ理解できたら、悟りの道も近かろう・・と思った次第です。

だが、今、この無門関は、漢文の意訳だけして、何の手がかりもなく、まるで断崖絶壁をよじ登るような坐禅を読者に要求することにしました。

素玄居士は、緒言、冒頭に「禅に秘伝あることなし」として、禅は学問ではない。禅学、禅文学は嘘だ。禅は、単に「極所」があるだけで階梯(かいてい)なし。本物の語録公案を拈弄(ねんろう)して自悟自得する外はない。

贋物の語録・公案もあるし、いい加減な講義や、中には論理的とか・・恐ろしく誤まっている迷老師・師家の指導も横行している。だから、真禅の絶えるに忍びず、禅の極所にいたる道筋を、唯ひねくりまわすだけじゃが、筆舌しうるドン詰まりまで話してやろう。

そして各公案ごとに素玄曰く・・を附けることにした。

提唱者は、その公案が透っていなければ出来ぬことだが、それを評とか頌とか、無門関や碧巌集などには、チャンと載っている。

これからの提唱者も同じく「見解(けんげ)」をつけて見せなければいかん。

でないと値打ちがわからん。贋老師などは話しても差し支えないことを密室で話すべきと秘密めかしたり、提唱で言わないようだが、それは卑怯で、つまりは未悟底なのじゃ。

たいして値打ちがないので恥ずかしい限りじゃが、提唱する以上これが責任じゃ。高いか安いか・・さらしものじゃ・・。頌としなかったのは取材や文体の自由を欲したからである。

*見解(けんげ)・・悟り、禅機禅境地を述べた(詩的な)文句。頌や偈の意。

昭和12年7月、提唱無門関 素玄居士 狗子堂発行)

 

素玄曰く・・世の中は寝るほど楽はなかりけり。    

       浮き世の莫迦(ばか)は 起きて働く

       (著述もなかなか骨が折れるテ)

 

  無門関  雲門屎橛(うんもんしけつ)第二十一則

佛とは仏様のことであり、ソノママ「禅」でもある。

仏すなわちクソかき箆(お経はさしずめトイレ紙)だと、雲門ズバリ断言した。

よくまあ・・ここまで味噌クソに貶(けな)しつけたものだが、ここまで言わねば・・佛とか、お経とか、腹いっぱいの便秘症状・・洗い流し、きれいサッパリ拭き取ることができないのが、糞袋子(ふんたいす=人間)だ。

口先だけの師家がたや、求道が飯のタネにする者には、チットは堪(こた)える本音・本物の公案だ。

佛といい禅という、そんな妄想を一気に洗い流す下剤をかける公案だ。

(現に、この世の中・・横綱が説教しても、若手はスマホに見とれて馬耳東風。ぶん殴られて、休場事態となった・・因習のこびりつく相撲協会・・大騒動になっている。こんなテイタラクの横綱審議会、理事など関係者、横綱は辞任・引退すべし・・2017-11-23現在・・日馬富士貴ノ岩事件)             

 

【本則】雲門山(うんもんざん)の文偃(ぶんえん)老師(852?~949)に、求道者が問うた。

   「いかなるか是れ佛=ZEN」

   門云く「糞カキべら」

     【本則】雲門因みに僧問う「いかなるか是れ佛」

             門云く「乾屎橛(かんしけつ)」

 

【無門云く】雲門の處は、貧しくて、子供らに白い飯も食べさせられず、教えるのに下書きのヒマもなく、突然の罵詈(ばり)雑言(ぞうごん)。尊き仏様を「クソべら」に例えるようなことだから、唐代の政治的迫害の余波を受けることになり、仏教の衰退を増長させてしまった。この責任・・どう取るつもりか。

  【無門云く】雲門謂(い)いつべし 家、貧にして素食(そじき) 辨(べん)じがたし。

   事(じ) 忙(いそが)しゆうして 草書するに及ばず、

   ややもすればすなわち屎橛(しけつ)をもち来って、門をささえ戸を拄(ささ)う。

   仏法の輿衰(こうすい)見(み)つべし。

(真実は、雲門に責任なし。ズバリ「禅者の一語」を誉めている)

 

 

【頌に曰く】雲門、間髪をおかず、まるで雷光のごとくに「クソカキベラ」と答えたが、それは如何なる訳か・・など・・解釈、心理分析していたら・・モウ度(ど)し難し(助けられない)

まるで鼻の下にクソつけて、屁もとをさがすような・・そこのキョロキョロしている飯袋子(飯と酒だけ腹いっぱい、頭と心はカラッポのお前さんのことだよ・・)何か一言、云ってみよ。

   【頌に曰く】閃(せん)電光(でんこう) 撃(げき)石火(せっか)。 

         眼(まなこ)を貶得(さっとく)すれば、すでに蹉過(しゃか)す。