禅のパスポート

禅語録 無門関no解釈to意訳

♬お前もがんばれよ・・故郷の冬は寂しい(さみ)しい~🎶

禅のパスポート 無門関NO34  

母さんが夜なべをして手袋あんでくれた・・木枯らし吹いちゃ~(母さんの歌・歌手ダークダックス/作詞作曲 窪田 聡)

               智不是道(ち これ みちならず)第三十四則 

                 【本則】南泉云く 心これ佛(禅)ならず 智これ道(禅)ならず

【本則】素玄提唱 心も知も思慮分別で同じ意味じゃ。佛も道も同じく禅のことじゃ。同じことを別の文字で現したまでじゃ。前に人の為に説かざるの法も本則も同じじゃ。

禅語は同義語を いろいろにコンビネーションをするから、その文字に捉われると五里夢中になる。そこを未悟底がいろいろに講釈するから、なお解からなくなる。思慮分別したら禅がなくなると云うので、従前 いくたの則と違わない。

心不佛(禅)、智不道は即心即佛(禅)とも違うようで違わぬようなもんじゃ。

文字の駆使の巧妙は禅文学だね。

素玄曰く・・子供が西洋料理を一度食べたい、食べたいとぬかすので「エエイ、このガキめが」とコボシコボシ、横町の食堂にライスカレー1枚とコーヒー1杯。

   【無門曰く】南泉いいつべし、老いて羞(はじ)をしらずと。

         わずかに臭口(しゅうく)をひらいて、家醜(かしゅう)外に揚ぐ。

         しかも かくの如くなりといえども、恩を知る者は少なし。

【素玄 註】臭口云々(禅に抑下、托上ということがある。口ではケナシ、その意は賛(ほ)めること。これも自然に用法がある。禅に関することは一家のことじゃから、ケナシて賛める)恩を知る(これだけさらけ出すのに それがわかって・・悟って・・くれる者はすくない)

【無門曰く】いろいろと禅者は、言わでもがなに、禅について示すのだが、月を指す指さきを月だと見る輩とか、月見ダンゴをたべたいとか、造作ばかりで解かるものは皆無だな。

    【頌に曰く】天はれて日頭(にっとう)出で、雨くだって地上うるおう。

          情をつくして すべて説きおわる。   

          ただ、おそらくは信不及(しんおよばざる)ことを。

【素玄 註】天晴云々(尋常、ありのままのこと。つまり禅のことじゃ)信不及(信が不及なのでなくて知らせが届かぬこと・・禅はこんなものじゃとチャンとしらせてあるのに、自分に禅がないから その知らせが届かないの意。禅が門口まで訪ねてきているのに、お気がつかれぬの意。臨済録にも信不及の語があり信仰が不充分の意あることなし。禅には信仰などの即することなし)

【頌に曰く】太陽あれば・・今日も天晴れ!雨降れば・・麗わし、緑為す山並み・・禅とは、このようなものだと、アリノママ見せびらかしているのに、独り一人、禅による生活をしながら、気づかず宝のもちぐされ。他人との比較や愚痴の罵りあいばかり。中には信仰まで持ち出す者がいるけれど、禅は欣求などに即することなし。