禅のパスポート

禅語録 無門関no解釈to意訳

2019-01-01から1年間の記事一覧

◆無い門(の戸)を叩いてみよ。さらば開かれん!

禅のパスポート 無門関NO25 三座説法(さんざ せっぽう)第二十五則 【本則】素玄提唱 摩訶(まか)は大。衍(えん)は乗で大乗の法のこと。ここでは禅じゃ。四句は一異有無で一切万象を抽象し それが百となる。例示すると、一・非一・一亦非一・非一非非一…

12月1日~8日までの1週間は・・

禅のパスポート NO24 提唱無門関(素玄居士)復刻・意訳 ◆12月1日から8日までの1週間は、釈尊が悟りを開かれた日として、これを1日間とみなし、臨済僧堂では「雲水の命取り」といわれる、ぶっ続け坐禅と師家独参の修行「蠟八大接心」がある。 釈尊が6年苦行…

◆とっくの昔・・ひそかにZENは山猿に持ち去られたぞ!

禅のパスポート NO23 提唱無門関(素玄居士)復刻・意訳 不思善悪(ふしぜんあく)第二十三則 【本則】素玄提唱 六祖は達磨より六代目にあたり名は恵能(えのう)。道に人の金剛経を誦(しょう)するあり。「まさにとどまる處なくしてその心を生ず」とあるを…

◆どこかの国の・・誰かが・・ZENを身に着けるチャンスが生まれ・・

禅のパスポート NO22 提唱無門関(素玄居士)復刻・意訳 迦葉刹竿(かしょう せつかん)第二十二則 【本則】素玄提唱 禅には何か秘伝でもあるか、宝物の伝授でもあるのかしらん。この頃なら優勝杯でもあろうかと思って聞いたものと見える。それで迦葉(かし…

◆無門関を提唱する以上、さらし者になって「素玄曰く(見解)」を披露する!

禅のパスポートNO21 提唱無門関(素玄居士)復刻・意訳 ◆たいして値打ちがないので恥ずかしい限りじゃが 提唱する以上「素玄曰く」を附けることにする。それが責任じゃ。高いか安いか・・晒しものじゃ! (頌としなかったのは取材や文体の自由を欲したからで…

◆「目は口ほどにモノを言い」・・だだし《気があれば》の話!

禅のパスポートNO20 提唱無門関(素玄居士)復刻・意訳 ◆ 「禅による生活」は・・! 第二十則 大力量人(だいりきりょうにん) 【本則】松源和尚云く、 大力量の人なにによってか脚(あし)をもたげ起こさざる。 口を開くこと舌頭上(ぜっとうじょう)にあら…

禅のパスポートNO19 ◆平常心・・間違いだらけ、誤解された禅語の筆頭!

禅のパスポートNO19 提唱無門関(素玄居士)復刻・意訳 ◆非常・平常(心)の区別は何処でつけるか・・ それなら「禅」・・平常(心)とは何か・・ ◆【すなわち思慮分別なきところ、大空のガラッとしたもんサ。是非すべきなしだ・・】 しかし、こんな講釈禅では…

禅のパスポートNO18 提唱無門関(素玄居士)復刻・意訳

◆禅は「心」の奥から湧き出る(心と云うも既に誤まる)・・ 第十八則 洞山 三斤(どうざん さんきん) 【本則】洞山和尚 因みに僧 問う、 如何なるか是れ佛、 山云く 麻三斤。 【本則】素玄提唱 ここに「佛」と云うのは「禪」のことである。「禅」とは何ぞや…

禅のパスポート№17  仏の顔も三度・・の話

提唱無門関(素玄居士)復刻・意訳 ◆アンタさん・・呼ばれたつもりで応酬してみよ! 無門関 第十七則 国師三喚(こくし さんかん) 【本則】国師、三たび侍者を喚ぶ、侍者三度応ず。 国師云く、まさに謂(おも)えり、吾れ汝を辜負(こぶ)すと、 元来、かえ…

提唱/無門関(素玄居士)復刻意訳・・宇宙で唯一人の者が、何で授業のベルで勉強するのか?

禅のパスポートNO16 ◆さあ・・この広大な宇宙で、誰もコピペ出来ない・・ただ独りの遺伝子(唯我独尊)をもつ人間が、合図のベルで仕事や勉強に精出すのは、どうしてなのだろうか? 無門関 第十六則 鐘聲七條(しょうせい しちじょう) 【本則】雲門曰く、世…

【禅のパスポート】NO15 提唱無門関(素玄居士)復刻・意訳

◆この飯袋子(はんたいす)・・江西湖南、すなわち恁麼(いんも)に し去るか。 無門関 第十五則 洞山 三頓(どうざん さんとん) 【本則】雲門、ちなみに洞山、参する次(つ)いで、 門、問うて曰く「近離(きんり) いずれの處ぞ」 山云く「査渡(さと)」 …

禅のパスポートNO14 提唱無門関(素玄居士)復刻・意訳

無門関 第十四則 南泉 斬猫(なんせん ざんみょう) 【本則】南泉和尚 ちなみに、東西の両堂 猫児(みょうじ)を争う。 泉、すなわち提起して云く 「大衆(たいしゅ)道(い)いえば、即ち救わん。 道いえずんば、即ち斬却(ざんきゃく)せん」 衆 對(こた…

禅のパスポートNO13 提唱無門関(素玄居士)復刻意訳

無門関 第十三則 徳山托鉢(とくさん たくはつ) 【本則】徳山 一日托鉢して堂に下る。 雪峯に、この老漢、鐘いまだ鳴らず、 鼓(く)いまだ響かざるに托鉢して、 いずれのところに向かって去ると問われて、 山すなわち方丈に帰る。 峯、巌頭に挙似(こじ)…

禅のパスポート NO12 提唱無門関【素玄居士】復刻・意訳

無門関 第十二則 巌喚主人 (がんかんしゅじん) 【本則】素玄提唱 本則はおかしなもんじゃ。自分で自分を呼んで眼をさませとか、だまされるなとか、こんな心意的なことは禅にはない。A・B・Cと云うてD・E・Fと答えてもよいが、本則はチト公案としては変じゃ…

禅のパスポートNO11 提唱無門関(素玄居士)復刻・意訳

無門関 第十一則 州勘庵主 (しゅうかん あんしゅ) 【本則】素玄提唱 一方では浅薄(ざんぱく)とし、一方では擒縦殺活(きんじゅうさつかつ)自在無疑(じざいむぎ)の豪物(えらもの)として、お辞儀をしたと云うのである。趙州の禪機 人の知る少なしじゃ…

禅のパスポートNO10 提唱無門関(素玄居士)復刻・意訳

無門関 第十則 清税 孤貧 (せいぜい こひん) 【本則】素玄提唱 清税 孤窮、貧乏じゃと云うのに、曹山(そうざん)は、酒を喰らいよって唇も潤おさずとぬかす・・けしからんと云う。孤貧とは心裏一事なく脱白餘物(だっぱくよぶつ)を残さぬところの、悟り…

禅のパスポート【無門関 素玄居士・提唱】NO9

無門関 第九則 大通智勝 (だいつうちしょう) 【本則】素玄提唱 大通智勝佛と云うのは 文殊とか迦葉とかの固有名詞でなく禅境(地)を形容したものらしい。臨済録には大通は萬有に即することなき禅者。智勝は無礙(むげ)自在、佛は虚明の意味に書いてある…

禅のパスポート 無門関NO8 ◆はい コンニチワ・・

◆ハイ 今日は・・「雑炊の味噌一かさ 下されたく候」 ハイ さようなら・・良寛 【附記】本当に死にかけた病気をした者でないと、医者や病院の有難みはわからない。 人の世は、持ちつ持たれつで成り立っている。 自分は独りで生きている・・と、気位が高く、…

禅のパスポート NO7 大工の良し悪しは、カンナくずでわかる!

◆A carpenter is known by his chips. 無門関 第七則 趙州洗鉢 (じょうしゅう せんぱつ) 【本則】素玄居士 禅寺では日常 粥食であるとのことじゃが「食ったかどうじゃ」「ハイ食べました」「それじゃ茶碗を洗え」で、禅が手に入ったというのじゃが、この僧…

禅のパスポート NO6 禅に宗教の臭みなし!

無門関 第六則 世尊 拈花(せそん ねんげ) 【本則】素玄提唱 釈迦が霊山(りょうぜん)に僧俗を集めて会合していた時に蓮華の花を拈(ひね)くりまわして見せている。皆の衆は黙って何の手品かしらんと見ている。その時 迦葉(かしょう)ばかりが顔を綻(ほ…

禅のパスポート 無門関NO5 答えに窮して眼がギラついてきたら・・

祖師西来意・・はるばると達磨はインドから何を伝えにやって来たのか? 無門関 第五則 香厳 上樹(きょうげん じょうじゅ) 【本則】素玄提唱 本則はなかなか面白い。西来意とは達磨が西方印度からはるばると海を渡ってきたのは、どうゆう考えかと云うので、…

禅のパスポート NO4「ダルマさん、お顔の髭がありませんネ?」

◆禅のパスポートでは、各則の冒頭、禅は宗教ではないと喝破した、素玄居士の提唱・見解を復刻、解説しています。 無門関 第四則 胡子無鬚(こし むしゅ) 【本則】或庵(わくあん)曰く・・西天の胡子(こし)何に因ってか鬚(ひげ)なき 【本則】素玄提唱 …

禅のパスポートNO3 【素玄居士】肥後守(鉛筆削り)の手がそれて・・!

無門関 第三則 俱胝竪指(ぐてい じゅし) 【本則】倶胝(ぐてい)和尚 凡(およ)そ 詰問(きつもん)あれば、 唯(ただ)、一指を挙(こ)す。(禅の質問には指を立てるだけ) 後に 童子(どうじ)あり。因(ちなみ)みに外(の)人問う。 和尚 何の法要(ほうよう)をか説…

禅のパスポート(素玄居士 提唱) NO2

禅のパスポート 無門関 第二則 百丈野狐(ひゃくじょう やこ) 【本則】百丈和尚 およそ参の次いで 一老人あって常に衆に随って法を聴く。衆人しりぞけば老人またしりぞく。たちまち1日しりぞかず。師遂に問う、面前に立つ者は、また是れなんびとぞ。老人云…